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最大のイベント・正月

年中行事の中でも最も行事が立て続けに行なわれるのが正月です。元日の朝、御目見得以上の奥女中が御台所に御祝いの挨拶をすることから始まり、将軍に新年の祝儀を述べ、御三家・御三卿・御守殿などからも新年の祝儀を受けます。2日は書初や裁始といった様々な行動を始める儀式が行なわれました。3日には大奥内で箏や三味線の演奏が催されました。ちなみに3日は表では謡初があるのですが、大奥ではこの儀式はありませんでした。三が日を過ぎても正月行事はまだまだあり、20日に行なわれる二十日正月をもってようやく正月の行事が完了したということです。

大奥独特の正月行事

大奥ならではの正月行事には鏡餅引があります。正月7日に行なわれるこの行事は、御守殿や家門から献上された巨大な鏡餅を将軍と御台所の前に引き入れてくるというもの。引いてくるときには音曲が演奏され、賑やかな行事となっていました。