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現在に続く徳川宗家

江戸幕府が幕を閉じても、天璋院と静寛院宮が守り抜いた徳川宗家は続きます。徳川宗家16代目を継いだのは、御三卿のひとつ・田安家の当主・慶頼の三男である田安亀之助、後の徳川家達です。わずか6歳で徳川宗家を相続した家達は15歳でイギリス留学、その後には貴族院議長を5期務め、日本赤十字社社長、東京オリンピック招致委員会委員長など数々の重職を歴任しました。彼が継いだ徳川宗家は現在18代・恒孝氏に引き継がれ、一族立派な人物が揃っています。

徳川宗家を支えたのは

家達に徳川家としての養育を施したのは、必死に徳川家を守った天璋院です。家達もその息子の家正も、天璋院と関わりの深い出自の夫人を妻としているのも偶然ではありません。彼女は亡くなる前、家達の跡取りは島津家(天璋院の出自)から嫁をもらうよう遺言していたともされています。