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大奥外との橋渡しの役職

奥女中のほとんどは大奥の中で働きますが、唯一中奥まで立ち入ることが許された役職が御伽坊主です。彼女たちは男物の羽織袴に髪を剃った尼姿と、他の女中とは全く違う外見をしていて、主に御伽に関する連絡役を担っていました。また、大奥内で勤務しながら外との外交を行なう役職に表使があります。老女の指示に沿って広敷役人と応接、交渉を行い大奥で必要な買い物を仲介するのがこの役です。他にも大奥の会計をつかさどったり、諸大名家の女使の接待を行って交際していくなど切れ者にしか勤まらない大事な役目でもあります。

御伽坊主の役目

御伽坊主は御伽の連絡だけでなく、伽の相手が御中﨟の場合は御次之間に控えて一切を聞きとり老女に報告する役目もありました。これは御中﨟が身内の出世をねだるようなことが無いか監視したり、身ごもった際は本当に将軍の子かを判断するために行なっていた決まりだったそうです。