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将軍の家族とその従者

御殿向、長局向、広敷向の3つに区分される大奥のうち、御殿向には将軍の家族が住んでいました。御台所(将軍の正室)、将軍生母、世子(若君)、姫君といった人たちがそれに該当します。そしてその方々の世話をする奥女中の詰所もここにありました。奥女中には将軍付き、御台所付きなど仕える主が決められていて、子女など将軍の家族が増えるほど女中の数も多くなります。少ないときでも約500人は奥女中が控えていたとされていますから、将軍やその家族がいかに多くの女中を従えていたかうかがい知れます。

他のふたつには

御殿向以外の長局向には奥女中の居室がありました。格の高い女中には一人部屋が与えられましたが、多くは相部屋だったとされています。また、広敷向には男性である広敷役人が勤務していました。これらの大奥の部屋を数えるとゆうに100を超えていたと言われています。