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ペットも大奥の一員

ペットという存在は江戸時代にはすでに確立していました。身分の高い女性に特に人気だったペットは、狆という毛足の長い小型犬が代表的です。また猫も家の中で飼えるため人気が高かったです。大河ドラマでも取り上げられた、13代将軍・家定の御台所・篤姫は動物好きで大奥内で猫の「サト姫」を飼っていたという記録が残っています。サト姫は食事や寝床など、飼い主に相応しいVIP待遇を受けていてまさしく「姫」のような生活をしていたそうです。子どものいなかった篤姫にとっては娘のように大事な存在だったことでしょう。

庶民から御台所まで人気のペット

庶民にも広まっていたペットには鳥類が代表されます。江戸時代には数々の鳥商や鳥市があったこともあり、鳥は広く流通していました。前述の篤姫も、輿入れの際にインコをペットとして島津家にお願いしたそうです。今と変わらず、昔の人々も動物を可愛がっていたと思うと親近感が湧きませんか?